平成27年度 大里東みんなの家プロジェクト | 越谷市住まい・まちづくり協議会|

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平成27年度 大里東みんなの家プロジェクト

空き家相談会がきっかけで顕在化した空き家活用のひとつの形
高齢化や相続など様々な理由で発生する空き家。あまりに老朽化して、地域の景観や安全性を損なうようなものは解体が必要ですが、利活用できる状態で放置されている物件も数多くあります。これらの空き家を顕在化させるため、越谷市住まい・まちづくり協議会では、平成25年度より「空き家相談会」を毎月1回開催してきました。「みんなの家」プロジェクトは、まさに空き家の管理に悩む方から相談を受けた事から始まりました。 所有者は長く老人ホームで生活されており、管理者であるお孫さんは別の場所に住んでいるため、やむなく空き家として放置されている状態でした。ヒアリング、物件調査、大掃除とガレージセールによる家財の始末など手弁当でお手伝いしながら、相談者の意向を伺うと「地域の方に使ってもらえれば」という事で、地元自治会に無償で提供し、管理を任せることになりました。





知恵を絞り汗を流し地域の合意形成を作りあげる作業
地域のコミュニティ施設として整備する本のしおりづくりためには改修が必要でしたが、予算不足のなか、安全性と利便性を確保するために協議会メンバーは知恵を絞り、賛同者に助けてもらいながら、解体も改築も可能な限りDIYで乗り切りました。また、文教大学の学生が行った「空き家に関する地域住民の考え方」の聞き取り調査結果発表会を行い、施設利用者による騒音やマナー違反など、地域住民の懸念材料を知ることになりました。



利用する地域の人々が主体でスタート
こうしたいくつかのハードルを越え、平成27年12月12日、当協議会は文教大学の学生や自治会幹部の皆さんと共に「大里東みんなの家」オープンイベントの開催にこぎつけました。 午前は、参加者にみんなで読んでもらいたい本を持ち寄ってもらい、ワーク ショップで本のしおりとモザイクアートを行い、みんなの家の図書館を完成させました。そして午後のイベントのテーマは「みんなで手形アート」。壁に学生が描いた線を木の枝に、参加者たちがペイントで押す手形を葉っぱに見立て、豊かに繁る大きな木を完成させるアートイベントです。参加者は赤ちゃんから高齢者まで約50名。ペタリ、ペタリと手形を押す老若男女の笑顔が輝いていました。 地域の人が気軽に集まれる場所を増やすことにより、高齢者の孤立を防いだり、子どもの居場所や子育て世代の情報交換の場ができるなど、空き家活用で様々な可能性が広がります。



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